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「木道でやさしい」と聞いたのに、意外と長かった——苗場山で集中が切れやすい人へ
木道の歩きやすさと、山頂までの長さは別に考えたい
「苗場山は木道があってやさしい」という紹介は、たしかに間違いではありません。山頂部の広い湿原と木道の景色は印象的で、危険な岩稜を長く歩く山とは性格が違います。
ただ、歩きやすいことと、最後まで気持ちよく歩けることは同じではありません。新潟・長野県境で百名山の日帰り候補を探していて、景色より歩きやすさを重視している初級〜中級者ほど、このズレは見落としやすいです。
苗場山を迷いやすい山にしているのは、山頂台地に着く前の単調な登りと、景色のハイライトに入るまでの時間が意外と長いことです。
国土地理院地図で全体像を見ておくと、山頂台地までの距離感を想像しやすくなります。
実際、祓川コースの様子をまとめた動画でも、序盤から中盤は「危ない」というより「まだ続く」と感じる人もいます。ルートの雰囲気を事前に動画で見ておくと、自分が単調さに強いかどうかの判断材料になります。
通算431回目の登山で、苗場山に登るのは2回目になります。
ほぼノーカット(一部欠損)&5~10倍速(要所は等速)でお送りします。
見辛い箇所もありますが、何かの参考になれば幸いです。
※早回しなので煽っているように見えますが、気を使って追い抜いています
※追い抜いた方々、快く譲って頂き有難う御座いました
■動画の構成
00:00 オープニング
00:15 祓川登山口~神楽ヶ峰(基本10倍速)
09:59 神楽ヶ峰~苗場山(基本5倍速)
16:54 苗場山
17:29 テーブル台地の景色(ダイジェスト)
■登山口までのアクセス
首都圏→(車)→祓川登山口駐車場
■記録
登り(祓川登山口→苗場山山頂):2時間11分 / CT比51%
降り(苗場山山頂→祓川登山口):1時間57分 / CT比52%
■撮影機材:GoPro HERO9
解像度:1080
フレーム/秒:50
レンズ:リニア+水平維持
HyperSmooth:高
その他の設定:全てOFF
マウント方法:純正スイベルクリップをザックの左ハーネスに装着
#登山
#苗場山
#紅葉

つまり苗場山は、難所の少なさだけで初心者向きと決めるより、「長めの助走のあとにご褒美が来る山」として考えたほうが失敗しにくい山です。ここを誤解すると、脚は残っているのに気持ちが先に切れてしまいます。
集中が切れやすい人がつまずきやすい3つの場面
集中が切れやすい人は、急登そのものよりも「変化が少ない時間」に弱いことがあります。苗場山では特に、景色が開けるまでの我慢、いったん上げた気持ちが揺れる小さなアップダウン、そして山頂台地に出たあとも続く“もう少し先”で失速しやすいです。
- スタート直後にテンションだけで速く歩いてしまう場面です。まだ身体が温まっていないのにペースを上げると、後半で脚より先に集中が雑になります。
- 神楽ヶ峰付近の細かな上下で、「もう着くはず」という期待が外れる場面です。
- 湿原に出てからの木道です。景色は良いのに、地図上の山頂マークやヒュッテまでが思ったより遠く感じることがあります。
1分動画のような短い俯瞰でも、山頂台地の広さはイメージしやすいです。
・国土交通省ヘの飛行申請済
・中越森林管理署/北信森林管理署への申請済
・DIPS機体登録済
・安全対策
※森林での無人航空機の使用に際してはルールが定められており、飛行エリアや飛行方法によって林野庁/森林管理署、国土交通省等への申請が必要です。使用にあたっては事前に関係各所への確認/手続きや安全対策を行いましょう。
■登山ルート
祓川登山口~山頂駅〜神楽ヶ峰〜苗場山
復路はピストン
■SNS
インスタはこちら↓
https://www.instagram.com/yuya_dronejourney/
ツイッターはこちら↓
https://twitter.com/yuya_hobby_room
■撮影機材
DJI Air2S
osmo action 3
iPhone12 Pro
■動画編集
Adobe Premiere Pro
■BGM
・フリーBGM素材「甘茶の音楽工房」
http://amachamusic.chagasi.com/index.html
・H/MIX GALLERY
http://www.hmix.net/music_gallery/music_top.htm
・DOVA-SYNDROME
https://dova-s.jp/
■関連ワード
#登山 #苗場山 #登山初心者

この3つに共通するのは、危険地形ではなく「想像とのズレ」です。集中が切れやすい人は、疲労より期待外れに弱いので、苗場山ではコースタイムよりも“気持ちの波”をどう扱うかが重要になります。
「飽きる」「急にしんどい」は、体力だけでは説明しにくい
苗場山でしんどさを感じる人の中には、単純な体力不足では説明しきれないタイプがいます。たとえば、短い急登はこなせるのに、同じような樹林帯が長く続くと雑念が増える人です。
あるいは、絶景が出るまで我慢する時間に弱く、「まだかな」が増えるほど疲れを強く感じる人もいます。こういう人は、身体の限界より前に注意力の使い方が荒くなります。
水分や補給のタイミングが遅れる、段差のリズムが乱れる、立ち止まる回数が増える、といった形で失速が表れます。YAMAPの山情報や活動記録には、苗場山について「山頂は楽園だが、そこまでが意外と長い」という感想も見られます。
逆に、黙々と同じリズムで歩ける人、ピークを細かく区切って考えられる人は、苗場山をかなり快適に感じやすいです。だから「初心者向きか」という問いより、「単調な時間に耐性があるか」のほうが、実際には適性を分けています。
もし過去に「脚は残っていたのに気持ちが折れた」経験があるなら、その山行パターンは苗場山でも起きやすいと考えたほうがいいです。問題は根性ではなく、登山中の注意の持続方法にあります。
祓川コースで消耗しないために、木道の前に残しておきたいもの
苗場山でよく紹介される祓川コースは、車利用を前提にすると候補に入りやすいルートです。新潟・長野県境で百名山の日帰りを考える人にとっても現実的な選択肢ですが、日帰りできるかどうかは体力だけでなく、休憩配分を崩さず歩けるかで印象が変わります。
実際の登山イメージは、家族登山の記録動画のように、終盤で景色が一気に開けるタイプだと考えると分かりやすいでしょう。
今回は祓川(はらいがわ)ルートで山頂を目指しました。
登山中はきれいな景色に圧倒されながら登り、山頂では驚くほど広い大自然が広がっていて、他の山ではなかなか味わえない景色、空間を楽しむ事ができました。
行ってみること間違えなしの苗場山の登山の様子を是非お楽しみください。
※テロップのお詫び
一番最後の和田小屋到着が、7時間51分と記載されていますが、正しくは9時間1分です。

このルートで大事なのは、「木道に着いてから楽しむ体力と気分を残す」ことです。序盤で飛ばしすぎると、景色が良くなる頃には満足する余裕が削られます。
苗場山の魅力は山頂標識を踏むことより、広い湿原を歩く時間にあります。だからこそ、そこに入る前に消耗しない設計が必要です。
具体的には、次の3つが効きます。
- 最初から心拍を上げすぎない
- 30〜40分ごとを目安に、気温や発汗量に合わせて短く補給する
- 「神楽ヶ峰まで」「湿原入口まで」のように区切る
事前に地図やコースの全体像を確認しておくと、距離の見当違いを減らせます。
また、写真目的の人ほど「早く湿原に出たい」気持ちが強くなりがちです。ですが苗場山では、急ぐほど後半で失速しやすいので、景色を取りに行くより、景色を受け取れる歩き方を作ることが結果的に満足度を上げます。
苗場山を楽しみやすい人は、途中の時間も登山に含めている
苗場山を高く評価する人には共通点があります。それは、絶景スポットだけを目的地にせず、途中の時間も登山の一部として扱えることです。
樹林帯では淡々と歩き、開けた場所では立ち止まる、といった切り替えが上手い人ほど、この山の良さを受け取りやすいです。
もう一つは、到着の定義が柔らかいことです。「山頂標識に着いたら終わり」ではなく、「湿原に出た時点で半分ご褒美が始まっている」と考えられる人は、苗場山と相性がいいです。
小赤沢側の記録動画を見ると、山頂台地そのものを目当てにする楽しみ方も伝わります。
首都圏からアクセスが良いのは東側から登る「秡川コース」ですが、今回は長野側の小赤沢三合目から登る「小赤沢コース」から登ります。このコースは山頂への最短コースである上、苗場山の最大の見どころである高層湿原を秡川コースよりも長く歩けます。さらに、山頂部の南端にある「龍ノ峰」にも寄り道し、天空の楽園歩きを満喫する、累計標高差約900m、コースタイム約6時間30分の日帰り登山です。
【アクセス】
関越自動車道を湯沢ICで下り国道17号を北上、国道353号で山を越えて長野側の津南町へ。山奥へ続く国道405号を走り、山間にある秋山郷の集落から舗装された林道へ。湯沢ICからおよそ1時間45分で、小赤沢三合目駐車場に到着します。
※秡川コースの駐車場までは湯沢ICから約30分ですので、小赤沢は首都圏からのアクセスの面ではかなり不利です。
【駐車場情報】
小赤沢三合目駐車場…無料 約100台 24時間駐車可 トイレ・携帯電波・靴洗い場(川)あり 駐車場までは舗装路だが国道405号や林道などは一部すれ違い困難 トイレは入口付近、登山口は奥にある
【ルート概要】
①小赤沢三合目駐車場~山頂部(CT:2時間20分)
駐車場の奥にある三合目の標柱から登山道へ入っていきます。しばらく沢に沿ってなだらかに標高を上げていき、右手の尾根に取り付きます。木の根や岩の急登も時々現れますが、四合目を過ぎると平坦な木道や丸太が敷かれた道などが増えてきます。四合目の標柱の所で道が二股に別れますが、右の道を少し下ると水場があります。五合目付近から登山道を囲む木々がまばらになり、周囲の山が見え始めます。
五合目からも引き続きなだらかな道が続きますが、道が大きく右に曲がり、山腹を斜めに登っていく区間が始まると、急な岩場や鎖場が連続します。鎖場を通過し標高を一気に上げながら、六合目、七合目と進んでいきます。そして、徐々に空が近くなってくると八合目の標柱が現れ、そこから岩場をひと登りすると突然目の前に広大な草原と、そこを行く木道が見え、山頂部に到着します。
②木道歩き~苗場山山頂(CT:50分)
周囲の山々や数々の池塘、色づいた草紅葉を楽しみながらゆっくりと木道を行きます。木道はすれ違い困難な一本道であるところが多いですが、所々にすれ違い用の待避所があります。タイミングを見はからいながらすれ違いましょう。何しろここは天空の楽園。待機している間に景色を楽しんだり写真を撮ったり。先を急ぐよりも譲った方がお得です。
山頂部の木道を数分歩くと、右に「栃川」方面へ下る道が分岐します。そこから少し進むと九合目の標柱が現れ、しばらく森の中の道になります。ゴロゴロと転がる大きな岩の上を歩く道ですが、地面はドロドロ。岩も泥でぬるぬるしており、岩の表面がとても滑ります。注意して進みましょう。
森を抜け、再び草原の道になると、ほどなくして大きな分岐に到着します。ここを右に進むと苗場山神社や龍ノ峰、赤倉山を経由して赤湯温泉へ下るルートで、佐武流山などへの縦走路でもあります。ひとまず分岐を左に進み、苗場山山頂を目指します。延々と続く木道を25分ほど進むと、苗場山頂ヒュッテに到着します。
苗場山頂ヒュッテは宿泊はもちろん、飲み物やカップラーメン、お土産などを販売しており、このコース唯一のトイレ(100円)も利用できます。また、トイレの奥へ進むと妙高山などが見渡せる展望所があります。そして、奥に続く道を2分ほど進むと、苗場山山頂に到着します。山頂の大部分は木々に囲まれており眺望はありませんが、少し東に進むと東側の展望が開けた場所に出ます。
③苗場山山頂~~龍ノ峰~小赤沢下山口(CT:1時間20分)
苗場山山頂と山頂ヒュッテの周囲には細かい道が入り組んでおり、休憩に適したベンチもたくさんあります。秡川コース、昌次新道、大赤沢新道の3つのコースへ下る分岐もあります。
山頂からの眺望を楽しんだら、来た道を20分ほど戻り、龍ノ峰への分岐へ。そこから苗場山神社を通過し龍ノ峰へと足を延ばします。龍ノ峰には明確な山頂も標識もなく往復40分ほどの寄り道となりますが、大きな池塘や広大な草原を間近に眺められる、贅沢な散歩道です。余裕があれば足を延ばすことをおすすめします。
④苗場山山頂~~龍ノ峰~小赤沢下山口(CT:2時間)
天空の楽園歩きを充分楽しんだら、下山します。木道が終わった瞬間から急な岩場や鎖場を下り続ける区間が始まり、ここは標高2000mの山頂であったことを思い知らされます。登るときは鎖に頼らずに通過できた鎖場や、木の根っこでできた階段も、泥でぬめった靴はとても滑りやすく、気を抜くと転倒や滑落の危険があります。注意して慎重に下りましょう。
木々の紅葉を楽しみながら下り続け駐車場に戻ってみると、朝はガラガラだった駐車場が車で一杯になっていました。さすが人気の百名山、全国各地から登山者を集めているようです。
【感想】
アクセス良好な秡川コースと、長い木道歩きが楽しめる小赤沢コース、直前までどちらにするか悩みました。湯沢ICから小赤沢三合目駐車場までの道のりはとても長く、すれ違いに気を付けながらの山道を長い間走る必要があります。ですが、長い時間を天空の楽園で過ごせたこと、そして五合目付近の登山道の紅葉が楽しめたことで、本当にこのコースを選んで良かったと思いました。
【チャプターリスト】
0:00 オープニング・アクセス・山の概要
2:06 駐車場~紅葉の五合目付近
7:18 鎖場の連続~山頂部到着
13:03 天空の楽園歩き~苗場山山頂
20:46 苗場山山頂から戻る
23:56 苗場神社・龍ノ峰へ寄り道
26:11 下山・エンディング
【BGM】
Song1,2,6,8,9 : from hotaru sounds(http://www.hotarusounds.com)
Song3,4,7 : from MATSU(https://www.youtube.com/c/MATSU_MA2Sound)
Song5 : Green Forest - Riot(YouTube Audio Library)
Song10 : Roman Müller - Easy Life (Vlog No Copyright Music)
【YAMAP活動記録】
https://yamap.com/activities/35028332
#日本百名山
#苗場山
#小赤沢
#長野県
#新潟県
#紅葉の山

反対に、変化の連続やテンポの良さを登山に求める人は、苗場山を少し平坦に感じるかもしれません。山頂部の湿原や池塘に魅力を感じるなら、環境省の自然情報も見ておくと、風景の背景が分かって楽しみやすくなります。
苗場山は、派手な一撃で満足する山ではなく、後半に空気が変わる山です。その変化を待てる人にはとても良い山で、待てない人には「悪くないけど長い山」として残りやすいです。
苗場山を選ぶ日と、別の山にしたほうがいい日の見分け方
最後に、苗場山を選ぶかどうかの判断を整理します。向いているのは、長めの歩行を一定ペースで続けられる人、景色が出るまでの時間を苦にしにくい人、そして山頂部の湿原や木道そのものに強く惹かれている人です。
こういう人にとって苗場山は、最後に空が開くご褒美の山になります。
一方で、最近の山行で「同じ景色が続くと雑になる」「目的地が遠く感じると急にしんどい」「登りより気持ちの維持が苦手」という自覚があるなら、苗場山は少し慎重に考えたほうがいいです。
まずは日帰りの行動時間と休憩配分を見直し、それでも長いアプローチとの相性に不安があるなら、四阿山や平標山など別候補も比較したうえで決めるほうが満足度は上がります。
季節感のイメージ作りには、ワタスゲや池塘の雰囲気が分かる映像も参考になります。山頂部の魅力が自分に刺さるかどうかを確認しておくと、「長いアプローチを払ってでも行きたい山か」を判断しやすいです。
編集がすっかり遅くなりましたが、いいタイミングで行けた山行だったので、記録に残しておきたいと思います。
I hiked Mt. Naeba via Koakazawa in July, 2025.
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要するに、苗場山は「やさしいかどうか」だけで選ぶ山ではありません。自分が長い助走に耐えられるタイプか、そしてその先の湿原風景に本当に惹かれているか。この2つに加えて、日帰りの時間配分を無理なく組めるかまで確認すると、山選びのズレはかなり減らせます。