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HubSpotのAI検索レポートを見ても次の記事が決まらない理由――先に分けるべきは「減った記事」ではなく「相談前に読まれる記事」
HubSpotのAI検索関連データを見ても次の記事が決まらないのは、数字ではなく記事の役割分担が見えていないから
HubSpotのAI検索関連データやGA4を見始めると、自社ではまず「どの記事の流入が減ったか」が気になります。自社の数字が見えると、つい下がった記事から順番に手をつけたくなります。
でも、そこで止まる人が多いのは、数字は見えても「何を優先すべきか」という判断軸が足りないからです。
特にAI検索が広がると、検索結果の見え方やクリックのされ方が変わります。これまでならPVの増減だけで判断できた記事でも、今は「読まれ方」と「役割」を分けて考えないと、次にリライトすべき記事や新規で書くべきテーマが決まりません。
HubSpotのAI検索に関する記事を踏まえると、AI検索時代は従来の検索流入の見方だけでなく、購入意図や相談前の行動変化もあわせて見る必要があると考えやすくなります。

つまり、データが悪いのではなく、見方が古いままだと意思決定が止まるのです。最初に必要なのは、減少した数字の一覧ではなく、既存記事を役割で棚卸しする視点です。
「流入が減った記事」から直しても、優先順位が決まるとは限らない
多くの初心者マーケターがはまりやすいのが、「流入が落ちたなら、その記事を急いで直すべき」という考え方です。もちろん、重要キーワードで大きく落ちているなら確認は必要です。
ただし、流入減と事業への影響は、いつも同じではありません。
たとえば、情報収集の初期段階で読まれる流入獲得用の記事は、PVが大きくても相談にはつながりにくいことがあります。逆に、検索流入は多くなくても、比較検討用の記事や相談前の信頼補強用の記事は、問い合わせの後押しになっていることがあります。
Googleの検索品質の考え方でも、重視されているのは単なる露出量ではなく、ユーザーの目的に合う、役に立つ情報かどうかです。

この違いを無視して「流入が減った記事」から直し始めると、時間をかけたのに成果が見えにくい状態になります。優先順位を決めるときは、流入の減少幅だけでなく、その記事が読者の意思決定のどこにあるかを見る必要があります。
先に分けるべきは「相談前に読まれる記事」とその周辺記事
では、何を先に分けるべきか。答えはシンプルで、「問い合わせや相談の直前に読まれやすい記事」です。
ここを先に見つけると、守るべき記事、伸ばすべき記事、関連して作るべき記事が一気に見えやすくなります。
相談前に読まれる記事には、いくつか共通点があります。たとえば「料金の考え方」「比較の基準」「導入時の失敗例」「選び方の注意点」などです。
こうした記事は派手な流入を集めないこともありますが、読者の不安を減らし、社内検討を進める役割を持ちます。HubSpot Academyでも、バイヤーズジャーニーに合わせて、購買までの各段階を支えるコンテンツを設計する重要性が整理されています。
あわせて、HubSpot Academyのコンテンツ戦略講座も、各段階に応じて内容を組み立てる考え方の確認に向いています。
ここでのポイントは、「読まれる数」ではなく「読まれるタイミング」です。AI検索で上流の疑問が自己解決されやすくなると考えるなら、下流で読まれる記事の価値は相対的に上がる可能性があります。
HubSpotと周辺データで、既存記事を3つの役割に棚卸しする
初心者なら、最初から完璧なアトリビューションを目指さなくて大丈夫です。まずはHubSpotのデータ、GA4、Search Console、問い合わせ履歴の4つをざっくり重ねるだけでも、かなり判断しやすくなります。
手順としては、最初に過去3〜6か月で読まれた記事を一覧にします。次に、問い合わせ送信の前後でよく見られているページ、営業が商談で案内している記事、比較や導入判断に関する記事を印つけします。
その上で、既存記事を「流入獲得用」「比較検討用」「相談前の信頼補強用」の3つの役割に分けて棚卸しします。
GA4では、ユーザーがどのページやイベントの前後に動いているかを確認できる経路分析系の機能を使うと、相談前後の流れを見やすくなります。
Search Consoleでは、パフォーマンス関連の画面から、どの検索クエリやページでクリックや表示の変化が起きているかを確認できます。流入減を事実として押さえつつ、役割との切り分けに使えます。
この棚卸しだけで、リライトと新規作成の優先順位はかなり変わります。先に守るべきは、流入減そのものではなく、相談導線に乗っている記事です。
3つの役割ごとに、次の打ち手を決める
ここで、役割ごとに優先順位を考えてみます。
- 流入獲得用の記事
- 比較検討用の記事
- 相談前の信頼補強用の記事
流入獲得用の記事は、検索ニーズの入口を広く拾う役割があります。流入が減っている場合でも、すぐ全面改修するのではなく、今も次の導線に役立っているかを先に確認すると判断しやすくなります。
比較検討用の記事は、読者が選定理由を固める段階で効きやすいタイプです。比較軸、失敗しやすい条件、検討時の注意点が古くなっていないかを見ると、改善ポイントが見つかりやすくなります。
相談前の信頼補強用の記事は、3つの中でも優先度を上げて見たい領域です。CTAの位置、事例への導線、比較情報の鮮度を点検すると、小さな改善でも成果が出やすくなります。
検索体験の変化やAI Overviewsの文脈を押さえるなら、検索業界メディアの継続的な解説も参考になります。
また、流入は大きくなくても相談前に繰り返し読まれる記事は、次の記事企画のヒントになります。たとえば比較検討用の記事が読まれているなら、次は「失敗パターン」「選定チェックリスト」「導入前の社内説明」など、同じ意思決定段階を支える企画が考えられます。
動画で検索体験の変化をつかみたい場合は、Google Search CentralのYouTubeも参考になります。
For support-related issues with your site in Google Search and Search Console, please visit our Search Central Community.
次の記事を決めるなら、まず3役割で棚卸しする
次の記事が決まらない状態は、分析不足というより、分類の順番が逆なことが多いです。先に「流入が減った記事」を集めると、課題は見えても、打ち手の方向が散らばります。
先に「相談前に読まれる記事」を起点にして、既存記事を「流入獲得用」「比較検討用」「相談前の信頼補強用」の3役割で棚卸しすると、何を守り、何を増やし、何を捨てるかが決めやすくなります。
実務では、まず相談前の信頼補強用に当たる記事を3〜5本選びます。次に、その記事に共通する読者の不安を1つずつ言語化します。
最後に、その不安を前後で支える記事を考えれば、リライトと新規企画が自然に出てきます。たとえば「比較で迷う」が不安なら、前段に「選び方の基準」、後段に「導入時の注意点」を置くイメージです。
コンテンツ設計の整理には、Content Marketing Instituteの基礎ガイドも役立ちます。

より戦略寄りに考えたい場合は、事業課題と顧客課題をどう結びつけるかを整理したページも参考になります。

要するに、AI検索関連データは“答え”ではなく“入口”です。数字の上下だけで次の記事を決めるのではなく、相談導線に近い記事から見る。この順番に変えるだけで、そのデータは急に使える道具になります。